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Podcast 小豆色 編

Podcast 「小豆色 編」

2021/1/15「小豆色 編」を下記にて録音しています。今回は色名「小豆色」をお伝えしました。

特に、今日は、小正月という日でもあり、お祝い、無病息災の時にイメージする事が多い色名で

伝えてみました。ただ、皆様は、「小豆色」と聴いて、このアイキャッチ画像は、皆様は

あまり想像できなかったのではないでしょうか?

 

この画像は「小豆」をお湯の中に入れ、沸騰した水の中をイメージし、セレクトしてみました。

何故?そんな複雑な画像を?と思われたかもしれません。正直、今日はストレートに「小豆」の

豆の画像を入れて観るのも良し!と思ったのですが、なんか?しっくりこなかったので。

 

また、小正月にちなんだ、餅花画像もなく、それで、ふと思い浮かんだのは、小豆の豆を煮る時。

その時のお湯と、鍋の中も一緒に思い浮かべた時、沸騰しているお湯の中の小豆をイメージした時、

意外と鮮明に思い出すのではなく、描写的な記憶になっているのでは?そんな問いかけから、

セレクトしてみました。

 

人が、もし、多様な情景を思い出せるとしたなら?たとえ、日常の中にある、形状が一定である

モノをイメージで出来ても、その場所にいた人や、コトを鮮明に思い出す時、漠然とした記憶に

なっている事が多いのでは?そんな問いかけもあり、今日は、煮る事で形状が崩れていく小豆と、

沸騰した時の泡もイメージした画像を使ってみました。「食」という食べる事をメインで、

お仕事を考えるのがあまり好きでなく、また、美味しい食事をする事よりも、美味しい珈琲を

飲みながら、ゆったりと本を読む方が好きなため、こうしたイメージ画像の方が、今日は、

「自分らしく」お伝えできそうです。

 

注:上記の参考画像は、画像モニターによって、色の見方は異なります。

Anchor Podcast 「小豆色 編」

https://anchor.fm/mao.archaichic/episodes/ep-eov671/a-a4bllkv

 

今回のテーマの色名「小豆色」って、ファッションデザインでも、あまり

赤=小豆色とは言わなくなりましたね。ワインという色は多様しますが。

そうして考えて行くと、自身も専門分野にどっぷり浸かっていた時期は、

外来語の方を、良く使っていました。そして、今は、家族と一緒に過ごす

時間が増えてきた事、また、高齢になってきた母と対話する時間が長くなって

きたため、説明の仕方や、詳細に伝える癖がなかなか抜けません。

 

もともとは、企業先様では、皆さん、専門家の方なので、あまり、詳細に伝える

必要もなく、「はい!」、「いいえ!」、「それ!もっと何センチサイズ上げて!」とか?

「あと、何パーセント彩度アップして下さい!」とか?「この品番の単価いくらですか?」

 

などなど、、、、

 

「これ!」、「それ!」「○○をこうして下さい!」という、明確な主語はなしに、断定的に、

伝えるだけで良かったのですが。特に、決定権のある、また、決定しないといけない立場では、

どうしても、端的な語りになるので、注意が必要でした。

 

今では、同じ衣料品関連の仕事でも、仕上げる現場の稼業と、創り出す現場の天職との違いに

よる見識の違い、捉え方の違いに戸惑いながら、以前と同じ伝え方と、母に説明するための

詳細な話し方とが行ったり来たりしてます。現代では、高齢なご家族を支えながらの

方々も多いので、皆さまも、今回の「小豆色」をイメージした、アイキャッチ画像のような

漠然とした、ふわっと優しいイメージの伝え方が必要となってきた、ご家族はいますか?

高齢となった両親には、どれだけ大人になったとしても、子供である立場は変わらないので、

少しでも、きつい伝え方になると、喧嘩のもとですから、ご注意下さい。

 

また、高齢の方々と対話する時は、できるだけ、赤色の衣服は避けた方が良いかも?しれません。

赤=情熱的、危険?というイメージは、やはり古来からもあったようですので、そうした記憶を

戻してしまうと、どれだけ穏やかに話しても、どこか、きつい人の印象が残るようです。

 

ただ、古来の「小豆色」=深い赤色は、もっと、深見のあるあたたかな色です。祖父母の

方が編んで下さったような、少し赤の彩度を落とした色なので、そうした色なら着用しても、

あまり情熱的で、危険なイメージとして認知される事も少なく、良い対話が生まれるかも

しれませんね。

 

最初は、高齢となった母との対話の中で、互いの仕事の経験値が異なる事もあり、また、

やんわりと伝えないといけない仕事に慣れていなかったため、本当にそうした伝え方が

嫌で、もっと、端的に、細かな説明をしなくても、絵型やビジネスマップなどを観て、

互いに、見解を述べる事が出来る。そんな仕事に戻りたい思いが幾度かありましたが、結局は、

企業勤めでも、1年?せめて、半年は一緒に同じ業務をこなさない限り、「あ!うん!」の呼吸で

断定的にお伝えするのは難しいと、改めて理解しました。

 

また、日ごとに、ガス台のswitchを切り忘れ、ゴミを捨てたのが自身である事も忘れ、

私が行った事との誤認が多い母。そして、スマホから電話の呼び出し音が鳴っていても、

話し出した、自身の思いを伝えきるまで話し続け、電話に出ている娘の姿を観ても、

電話中という言葉を発しない限り、認知できなくなっている母の姿を観る度に、早く、

ゆっくりと正月休みを一緒に迎えれるように、落ち着かせてあげたいと思います。

 

そういう、自身も、もう、半世紀を過ごした世代ですから、頭は動いても身体は、

以前と同じようには、ついていきません。皆さまも、出来るだけ「小豆色」の

色名の原点である、小豆を煮る余力があるぐらい、コロナ下の状況であっても、

色名を思い描くような、優しい対話をもうしばらくの間心掛けてみて下さいね。

ご家族と一緒に語らいあいながら、本来のあるべきLife styleと、変えていきべき、

Life styleの学びを、考えてみて下さい。

 

特に、色名の中にある、深い意味を読み解くような、対話を。

 

海外でのワインと言う色もまた、原産国の中にある日常で、よく飲まれていたワインを観て、

付けられた名前である事からも、本来、人は何かの名前や意味を付ける事で、対話による

コミュニケーションを広げ、個々が感じた思い、経験した事を伝えあいながら、違和感の

ある距離を埋めて行ったように、感じたましたので。

 

本来、スピード重視であったはずのFashion Designの世界も、振り返ると同じでした。

 

特に、仮縫いというトワルをパタンナーさんと一緒に検証しながら、最初に観た

デザイン画との相違点、互いが思い描いたバランスを微調整して行くプロセスの

中では、日常的な会話をしながら、なるほど、そうした経験から、この丈感を

イメージしたんですね?と言った対話をしていた事を思い出しました。また、

仮縫いという対象物を間におきながら、すり合わせをする行為は、個々の思想を

直接否定する事がないので、良いラポール形成に繋がっていきます。

 

ファブリック、色、画像、対話、共感、ラポール形成、ファンそんなキーワードが

溢れていた場所では、女性の方々が特に、輝いていた場所のように感じます。

 

そんな、女性ならではの情熱で、少し危なっかしい、熱い思いからデザインした

サンプルを観て、頭をかかえ、頑張ってイメージ通りの製品を仕上げて下さった、

ファブリックメーカーさん、職人さんに、今更ながら、改めて感謝しています。

 

母も、職人であり、創る事で、家族を支える事に情熱をそそいだ父との結婚

生活は、苦労ばかりだったと、今でも愚痴をこぼしていますが、料理以外出

来る事もなく、手に職もなかった主婦が、夫のセンスある道具を創り、実践

してきた技術と情熱のおかげで、今でも自身の承認欲求を満たす、靴縫製職人

としての仕事が出来る事、道具を沢山つくってきた父の情熱に、ハラハラして

いた母が、自身の技術取得のためになっていた事、今では、直ぐに、新しい

デザインサンプルの依頼が来ると、道具を創りに行きたがる夫譲りの気質に、

いつか気づいてもらえたら「小豆色の赤飯」を、一緒に、父の墓参りの時に

持っていける日も近いのかも?しれませんね。

 

自身の中で漠然とした、気づかない思いを知るには、

前を向くだけでなく、過去を振り返る事、大事ですね。

 

 

 

 

 

 

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