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Podcast 濡羽色 編

Podcast 「濡羽色 編」

2021/1/12 「濡羽色 編」を下記にて録音しています。今回の色名「濡羽色」では

人の健康な髪が濡れた時にも見える、美しい色「濡羽色 」についてお伝えしました。

また、そうした回折による色の見え方や、陰影による見え方の違い、人の身体に沿わせる

立体形状の効果をお伝えしながら、現代の働き方の在り方もお伝えしてみました。

 

昨今では、どこでも衣服が購入出来る事から、皆さまが、働きがいを持って務めていた

場所が減少来ている事などもお伝えしてみました。自己表現のツールであった衣服の

在り方、逆に、贅沢品となった衣服の在り方を問いかけながら、新しい見せ方や、

捉え方から、以前のように働く方々が、働きがいや生きがいを持って仕事が出来る

方法を「濡羽色」のように、変えて行けたら良いですね。

 

というお話しから、今回のアイキャッチ画像では「濡羽色」と同じように、月の満ち

欠けによって、漆黒の闇の見え方が異なる月をイメージした画像を選んでみました。

月というと、皆さまは、やはり「日の出編」のように、漆黒の闇を彩る月は、黄色を

想像したり、描いたりする事が多いのではないでしょうか?そうした認知バイヤスを

解く方法として、こうしたイメージ画像を、ご自身なりに頭の中で、考えてみて下さい。

こうした単純な学びでも、多様な捉え方の視野を広げるには、良い学びになると思います。

 

注:上記の参考画像は、画像モニターによって、色の見方は異なります。

Anchor Podcast 「濡羽色 編」

https://anchor.fm/mao.archaichic/episodes/ep-eos8ng/a-a4b3fc3

 

漆黒の闇や、黒=BLACKはどうしてもネガティブなイメージや威圧感の方が、

先に思い浮かぶ方々が、昨今では多いようです。意外ですが、バブル崩壊前後では、

衣料品で色展開を考える時、必ずBLACKを入れる事が定番でした。一番売れる

色でもあったので。また、そうしたBLACKの衣服には必ず、色どりを添える

立体形状のデザイン、多様な陰影を魅せる素材(Material)が使われていました。

それだけ、経済が今ほど疲弊していなかったからとも言えます。

 

そのため、とても高価で、今ではあまり見なくなった素材=Materialを使えた時代

でもあり、また、研究開発も頻繁に行われていた時代です。昨今では、そうした

素材の定番化した原反(生地の元)は、殆ど、アジアの大国で生産されています。

素材から、全て日本国内で生産された衣料品は、わずか3%程度にまで落ち込んでいます。

 

そうした事が良い事である場合もあります。素材を創り出すには、大量の水や

エネルギーが使われ、また、廃棄する染色後の水は廃棄物として、時に、自然災害に

影響を及ぼします。量が少なく頻繁に生産する事がなければ、自然界の天然循環機能により、

人の身体にまで影響を及ぼす事は少ないかもしれません。ですが、世界の繊維大国であった

日本でも、多様な水質汚染による、公害問題が起こっていた歴史を観ても、途上国に移行した

生産品による公害は、その国にとっては、リアルな問題です。

 

そして、そうした問題が身近で観れなくなった日本では、別の問題が出てきています。

贅沢品となった衣服が安価な製品で販売され続けている事からも、アパレル業界は

今でも安価な製品の、企画、デザイン、生産に移行した企業が多いようです。

 

高価な製品が全て良いわけではありませんが、こうした安価な製品で、どのブランドで

購入したのか?も記憶していただけないほど、国内のブランド価値は下がってきています。

そうした循環から起こる弊害も多々出て来ています。女性にとって、とても身近で、働き

ながらも、互いの個性を映し出し、表現できた場所、働きがいのあった業界での雇用が

減少しています。なんとか、体制を整えている大手企業でも、純正の国内製品が3%に

なるほど、ブランドらしさを表現できる素材=Material=日本らしい素材が減少している

のですから。

 

高機能の、医療に近い機能性素材は、今でも日本の得意分野であり、開発時は日本で

生産される事は多いですが、たいていそうした素材はフラットであり、また、設備さえ

整えば、海外でも生産は可能です。逆に、古来の技法による手織りや、数台しか残されて

いない織機、伝統染色・手描き、特殊技法は、日本にまだまだ残っていますが、家業を

継承出来る人材、伝えるべき職人の方々も、ほとんどが、引退されている状態です。

 

こうしたコロナ下になれば、より一層、継続を諦めている場所も多いかもしれません。

あまり、皆さまにとっては、身近ではない問題だとは思いますが、海外のラグジュアリー

ブランドは、こうした希少性の高い、日本らしい技術と文化を探し、取り入れて行っています。

それだけ、ラグジュアリーブランドでも、新たな発信方法を模索している状態だと言う事です。

 

海外のブランドが一緒に、共創・協業していただけるというのは、本当にありがたい事です。

また、こうした日本の貴重な技術と文化を、日本のアパレルメーカーでも、取り入れ、若年層の

方々にも伝えて行く方向性に少しづつなっているようですが、まだまだ、専門学校での教育現場に

ゆだねているのが現状です。

 

こうした技術や文化を取り入れたデザインは、コレクションには向いてはいますが、結局は、

コレクションを継続している海外のラグジュアリーブランドでさえも、コロナ下ではどうしようも

なかった事。また、販路先の国に頭をかかえている状態です。購入率が高い、アジアの大国との

協力があり良かった時代もありましたが、コレクション発表前に、外部委託したデザインが、

市場に出ていたという問題点からも、売れるDesign=レッドオーシャンになる可能性が高まって

行きます。

 

そうした時に、一番、問題となるのが、若年層の方々への教育問題です。数字や、売れる

デザインに終始する。または、個性は高くとも、以前のように夜通しパーティーや催しに

頻繁に出かける事もなくなった時代で、一部の方々のみが着用できるデザインでは、

高い技術を持った職人の方々を継続して活用して行く事は難しいと言わざるを得ません。

 

勿論、これだけ簡単に個人の方でも簡単に衣料品を創り出せる時代ですから、贅沢品と

なった衣料品の存在価値は、あまりないのかもしれません。ですが、個を表現しながら、

多様な方々とのコミュニケーションツールでもあった、衣料品の在り方や、魅せ方、捉え方を

変えて行く事で、次世代の方々にも伝えていくべき事は、まだまだあるように感じます。

 

そして、女性が一番働きやすく、生きがいを持って、好きなブランドの新作を購入し、

大事にしていた時代のように、また、良い意味で多様な色どりを見せていける時代に

なって行くと嬉しく思います。

 

回折という色の見せ方のように、健康な髪に着く水滴という新しい付加価値から、

虹色の彩りを取り戻し、次世代の方々にも、観て学んで頂けるように。そうした

学びの場に、少しでも役立っている、Podcastであると、なお、幸いです。

 

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