
Podcast 墨 編
Podcast 「墨 編」
2021/1/4 「墨 編」を下記のPodcast 「墨 編」にて録音しています。その答え
合わせの「墨」は単純に、墨という個体だけを思い描くのではなく、「墨」と聴いて
連想できる形状や、墨を使って出来る事、描ける事などを膨らませていくと、
デザインや何かの企画を立案する時にも役立ちます。
これはあくまでも方法であって、そうした連想の幅を広げたり、瞬時に思い
浮かべる事ができるようになるには、実際に、墨を手に取ったり、墨を使って
描いてみたりすると、墨が持つ特性、使い方、気を付ける事などを、自然と
体感していきます。そうすると上手く使えなかった時に、上手く使える方法
などを自分で考えて行きます。そうした失敗からの実体験での改善を学んで
行くと、多様な考え方で色々なデザインやアイデアに繋げていく事が出来ます。
それが、教えたくても教えれない学び。創りながら学んで行く事の大切さです。
上記の画像は、墨という画像を使わずに、墨というキーワードから連想される
画像を掲載してみました。ご参照下さい。
注:画像モニターによって、色の見え方は異なります。
Anchor Podcast 「墨 編」
↓
https://anchor.fm/mao.archaichic/episodes/ep-eoh4mb
本日の、Podcast 「墨 編」では、墨に纏わる歴史を振り返りながら、
お伝えして行きました。「墨」=「単色の黒」という捉え方ではなく、
実際の染色と同じように、人の捉え方も、考え方も家庭、職場、環境
という風に、個々のライフスタイルによって異なる。という、お話しでした。
だからこそ、信頼関係を築く、「ラポール形成」が必要だという事、
固定概念=認知バイヤスに捉われることなく、多様な捉え方、考え方に
ついて問いかけていく事が大切。と言うお話しでした。
そして、そうした学びを常にデザインを起こす前から考え、対話される事を
大切にされている、各界のデザイナーの方々は、何故か?黒=BLACK系の
無彩色で装われる事が多いようです。無彩色は、彩度の要素を持たず、明るさの
明度だけで表現される色相の事です。この無彩色は、白、黒、グレーの
モノトーン系となります。
衣服を選ぶ時や、何かの色を引き立てる際、この無彩色を活用する事で、
他の彩度を持つ色彩を、際立たせる効果があります。
そんな無彩色が持つ特性と同じように、多様な捉え方、考え方を柔軟に取り入れ、
心で聴く耳を持たれた方々ほど、クライアントやユーザーに向けての提案アイテムには、
とても高度でありながら優しい色彩を多用されます。その分、ご自身の装いでは、一歩
引いて、他者を引き立てる無彩色を好んで着用される事からも、黒を好んで着用される
方=厳格な人、怖い人、暗い人という安易な判断はされない方が良いように思います。
意外と、厳格で厳しい表情の方ほど、真直ぐな思いで苦言と、助言を伝えて下さいます。
また、意外とクスっと笑えてしまうほどの、笑いのセンスも持ち合わせていらっしゃる
先生もお見受けします。そうした無彩色の中に、グレーやブルーを取り入れ、一番
難しいBROWN系を取り入れる方は、探求心の強い研究者の方も多かったりします。
単純に選択される色だけでなく、コーディネートの仕方や色バランスも観ないと
一概には言えませんが、そうした傾向があるというだけでも頭の片隅に入れて
いただけたら、運命的な指導者となって下さる先生との出会いもあるかも?しれません。
そして、墨=黒は、確かに歴史を振り返っても、修道院の衣服であったり、軍服で
あったりと、厳格で暗い歴史を彷彿とさせるイメージがあります。ただ、そうした
捉え方や、理不尽な時代への無言の問いかけとして、多様される事も多いのがBLACKです。
一概に、BLACKが台頭してきたから、好景気の兆しとも言えませんが、ファション
トレンドの歴史をみても、黒が台頭する時代は、好景気の始まりという説があります。
ココシャネルが1930年代の世界恐慌の時代に、裕福でない女性達の方々に手頃な価格で
装えるリトルBLACKドレスを打ち出し脚光を浴び出した歴史からも、デザイナーはそうした
歴史も紐解きながら、デザインを起こす方々が多いです。特に、BLACKに注目して
Collectionを発表する年は、理不尽な社会問題への訴えと共に、無駄をそぎ落とし、
原点に立ち返る事の大切さを伝えるメッセージが多いのも確かです。そうした思いが
企業内や、エンドユーザーが集う場所でも整うと、新しい時代の幕開けが始まるのかも
しれませんね。