番外編3

 

「顧客目線」

 

10連休を過ごされた方々が多かった、

先日のゴールデンウィーク。

皆さまはどんな休日を過ごされましたか?

 

私は、久かたぶりに大好きな読書の時間と、

モノ創りの原点の場に伺わせて頂きました。

 

そんな時間では、やはりこれまでの活動の中で

違和感を覚えていた思いは当たっていた。

そう、理解する事が出来ました。

 

そうした理解は、読ませて頂いた書籍から

得たのではなく、ある書籍のレビューから、

「顧客目線」を改めて、学ばせて頂いたからです。

 

自身はこれまで、国内の有名ブランドで、直接デザインを

手がけた経験はなく、どちらかというと商社やメーカーを

通じて外部依頼を受け、デザインを起す事が殆どでした。

 

そうした経験から、自社内のブランドだけをデザイン

するという、狭まった「顧客目線」ではなく、他社様や、

依頼先等も「顧客」として観る目線を学ばせて頂きました。

 

そのため、些細な「顧客」からの苦言や、参考意見も取り

入れながら考える事が出来ました。そうした学びから、

見た目的には他者様の衣料品と似ているようでも、実は

似ていないデザインバランスと着心地、コーディネート

方法をご提案させて頂いた事で、沢山の嬉しい言葉を

頂きました。

 

そうした大切な学びを、改めて思い出させて頂いたのが、

先日の「顧客目線」のレビューでした。

 

どんなに良いと賞賛されている書籍も、ただ、キャッチコピーが

優れているだけで、どの書籍にも書かれているような内容が多く、

古本とはいえ「また無駄な書籍を購入してしまった。。」そんな

ため息をついていた時、探していた書籍のレビューから、

意義ある読者の声を見つける事が出来ました。

 

自身がオリジナルブランドを立ち上げ始めた時、昔と異なり、

今はなぜ?こんなに無造作に企画された製品が多く、素材感に

沿わないディティールやデザイン、シルエット、せっかくのブランド

イメージには関係ない、何処にでもあるようなデザインが、こんなに

沢山溢れているのだろう? そんな疑問がありました。

 

そんな疑問の中、もっと良い(適正な)製品を選んで(デザインして)

長く愛用していただける製品で、自分らしいお洒落を楽しんで頂ける

ようにコーディネート提案もされたら良いのに。。

 

そんな思いがありました。

 

また、海外から発信されるトレンド情報の表面だけを追い

かけている、昨今の業界の流れにも違和感を覚えていました。

 

そうした自身の違和感に対する1つの答えが、エシカル(倫理的)、

サスティナブル(持続性)というテーマでした。

 

ただ、そのテーマを突き詰めれば突き詰めるほど、

自身の心の中にあった違和感が大きく膨らんで行きました。

自身はこれまで、自分が着たい服をDesignするのではなく、

お客様の悩み事を解決するDesignを重視してきたからです。

 

そうした自身のデザイナーとしての原点、その原点への

思いが、先日の書籍のレビューに記載されていました。

 

「ファストファションの製品の裏側に他国での過酷な労働問題が

ある事も、過剰な衣料品問題も知っているけれど、だからといって、

エシカルといわれるファストファッションよりも高額な商品を購入

できるほど、自分たちも余裕はない。」

 

そんな文面でした。

 

そうした文面に大きく頷く、自身がいました。

 

その文面は、これまでの自身のファッションの

世界でのエシカル、サスティナブルへの答えと共に、

これまでの違和感への答えでもありました。

 

また、本当の意味での循環型社会とは?という

答えにも、今後繋がっていくような「レビュー」でも

ありました。

 

元々、自身が個人的に着用する衣服もトップブランドや

国内の有名ブランドの衣料品をコーディネートして着用

するのではなく、定番的に愛用出来るアイテムの短サイクル

(1~3年)製品と、10年以上着用するアイテムを重視して

購入しながら、アクセサリーやストールなどの小物も使って

その年ごとのトレンドに見合ったスタイルや、自分らしい

コーディネートを楽しんでいました。

 

また、自身がデザインする際も、千単位の量産品がメイン

だった事から、当時デザインしていた製品の上代は、今の

ファストファッションの価格よりも少し上乗せしたくらいでした。

ですが、お客様のお財布にも優しい価格帯と、素材、デザインを

ご提供出来ていた事から、嬉しいお声(レビュー)を頂きました。

そうしたレビューには、そのアイテムをどのようなアイテムと

コーディネートすれば良いのか?という答えに繋がるコーディネート

撮影も提言させて頂いた事もあり、嬉しいお声(レビュー)を頂いて

いたように、記憶しています。

 

そうした自身の経験から、ただ単に、他国の労働問題や、

環境問題、廃棄処理問題を前面に打ち出した販促活動や、

製品創り、セミナーなどに違和感を覚えていたのだと。。

 

昨今になってやっと注目されている「SDGs(サスティナブル)」では、

「つくる責任、つかう責任」という概念があります。数ある概念の

中で、その言葉に一番惹かれていたのは、これまでの活動から学んだ

本当の意味での「顧客目線」、製品創りに従事する人も、製品を手に

取る人も、それぞれがハッピーになれるのが本当の意味でのサスティナブル、

持続可能な社会への一歩だと。そう感じていたから、これまでの書籍や、

表面上だけの活動、製品のキャッチコピー、販促に違和感を覚えていたのだと。

 

これまでも、一番需要の多い、1年~3年の単サイクルで購入

される製品は出来るだけ廃棄の際にも、着用される際にも、人や

環境に優しい素材をセレクトしてデザインを提供していた経験から

自身の他者様との同方向性の活動方法に違和感を覚えていたのだと、

そう気付かせて頂きました。

 

そうした人にも環境にも負荷が少ない素材をセレクト出来たのは、

消費税がまだ3%~5%迄の時代だからこそ可能だった事や、

千単位の製品だった事もありますが、今は、逆にモノ余りの時代です。

 

使用されずに残っている良質な素材も今は沢山あります。

希少価値の高い、アンティークボタンや付属品、リメイク

可能なビンテージ製品も沢山あります。

 

また、新しい素材や付属品でも、環境に配慮しながら、

良質な製品を日本では開発されています。

特にファブリック(素材)メーカーも、メーター単位での

受注対応も行えるようになって来ました。また、10年以上

愛用して頂けるような製品用素材などは、受注方法などを

工夫しながらお客様に納得いただける製品の提供も踏まえ、

個々のお客様にとって本当に良い製品としてご提供できる

時代にもなって来ました。そんな「自分らしい賢い選択」が

出来る、誠実な活動を行っている職人、クリエイターの方々、

アパレル業界のお話も、ご提供させて頂けたらと思っています。

 

自身が本当に願うエシカル、サスティナブルは、どこかの国の

途上国の労働問題改善や、どの国で環境にも配慮して生産された

製品だとかそういう事ではなく、購入されるお客様のライフ

スタイルも踏まえた製品をDesignする事。また、その製品がなぜ?

ご購入されるお客様にとっても価値ある製品であり、長く愛用出来るのか?

そうした大切なプロセスもお伝えしながら、ご提供していく事だと、

改めて学ばせて頂きました。

 

また、過酷な労働問題は、途上国だけの問題ではなく、海外の

生産に頼らざるを得ない中小企業、小規模事業者の継承問題、

また、ここ数十年国内の下請け、孫請け縫製工場の工賃は上がって

いない現実。そんな現実の悪循環が、途上国の労働問題、環境問題にも

繋がっている事。そうしたお話もお伝えしていく事も必要だと、改めて、

学ばせて頂きました。

 

そう気付けた、お客様の心からの

「レビュー」に感謝しております。

 

大切な思いを届けて頂き、ありがとうございました。