「和と洋の調和=日本古来の美」

 

この度、2018年1月10日~16日まで、

阪急うめだ本店 うめだスーク様での出展の

ご縁を頂きました。

 

今回の自身の出展作品テーマは、

 

「和と洋の調和」です。

 

 

モノ創りの世界では特に、和と洋、どちらの

世界であっても、日本は超高齢化社会を迎えるに

あたり、後継者問題を抱えています。

 

また、本来、繊細な技術を売りとしてきた日本ですが、

ある論文で、「ドイツの技術、中国の価格、サービスの日本」と

認識されているとの見解を、拝見致しました。

 

サービスとは、細部にまで行きわたる「おもてなし」や、

「こだわり」のコトのようですが、そんな、「おもてなし」の

思いや、「こだわり」の文化が継承されてきたからこそ、

常に、技術の改善が活かされ、事業の継承が行われてきた

ように、私は感じています。

 

また、なぜか、とても惹かれる和の作品は、工芸士さんの

貴重な技量が積み重なり、細部にまで配慮された技法に

よって支えられ、シンプル is ベストな作風である事が

多いのが、「和の世界感」だと感じています

 

そして、自身が一番長く携わってきた、「洋の世界感」は

一見、とても華やかなだけのように感じますが、実は、

細やかなDesign設計を施していく設計のプロセスを重視しています。

立体裁断、型紙、仮縫いなどを通じ、互いの技法を伝え逢っていく、

そんな共創表現だからこそ、完成される作風でもあります。

 

こうした、一見、和の個々の技量、洋の設計チーム力という、

方向性の異なる文化が、繋がったとき、どんな相乗効果が

表れるのか、そんな文化の違いをリミックスすることで、

互いの世界感の再発見から、新たな後継者の育成に繋がって

くれたら、嬉しく思う次第です。

 

和と洋の違いを例えるなら、

 

着物という和の文化は、「人の体が」、布地に添う平面思考、

洋装という洋の文化は、「人の体に」、布地を添わせるという立体思考です。

 

そんな異なる文化・技法や考え方の違いを

楽しみながら感じて欲しい、知って欲しい

問題があります。

 

モノ創りに従事されていないからという、

「対岸の火事」的な思いは一旦、隅におかれ、

「人」と「人」との出逢いが齎す「財」=「人財」を

大切にしてきた日本文化をテーマに、モノ創り文化の

現状を考えて頂きたいのです。

 

これからの超高齢化社会では、人工知能の活用や

ロボットを活用した産業化により、技術職を継承する

文化が減少していく傾向にあります。生活に身近な

スマートフォンで例えるなら、あって当たり前の、

壊れにくく、細やかな配慮が施されたモノは消え、

不具合が多く、表面の構造だけが壊れにくいモノが

増加するというコトも、予測されます。

 

そうした傾向がこのまま続けば、外国からは、

切に願われている、Made in Japanの技法を

継承する「人財」も減少し、これまでのように、

あって当たり前の、日本古来の細やかな配慮で

培われていく技法は、失われていくと思えるのです。

 

そうした、日本古来の思い逢いの文化が減少する

コト、皆さまが共に学び逢い、大切な家族にも

伝え逢っていく、思い愛の心も、大切なお仕事も、

場所も、消え去って行くように、私は感じています。

 

先に述べた、「ドイツの技術、中国の価格、サービスの日本」

という見解は、今の日本文化・技術に対する「警鐘」のように

私は感じています。これからは、医療費の削減、消費税の増加

という厳しい時代を迎えます。そうした中で、働き方の改革が進み、

Wワーク容認の方向性も示唆されています。

 

ただ、昔は祖父祖母から継承されてきた商いや技術であったこと、

そして、同居する身近な家族構成による助け合いがあってこそ、

可能であった働き方です。また、北欧の文化のように福祉制度の

充実がなされた、女性も働きやすい環境下は、日本では、まだまだ

整ってはいません。

 

そんな環境下で、このまま技術職の継承も行われないまま、

女性の働き方改革だけを推し進めても、育児、家事、介護に

追われ、家族と家計を守るためにお仕事されている女性に

負荷がかかり、非正規雇用者が多い、女性がWワークを

こなすコトで、子供達との触れ合いの場も時間も減少していく

時代になっていくように、私は思えます。

 

そうした現状による女性やお子様への負荷を、少しでも

失くしていくためにも、まず皆さま方が、日本古来の

技術職が齎してきた、学び逢いの文化と、新しい家族に、

伝え逢っていく、思い愛の心を、思い出して頂ければ

 

幸いです。

 

※出展内容詳細は以下のページをご参照下頂けたら、幸いです。

https://www.facebook.com/mao.design.a.i/