「色の心理から紐解く見えない心の壁」

 

今日、しばらく録画したままだった

番組を閲覧させて頂きました。

 

その番組では、ある「赤い椅子」に関る

プロジェクトの取組みを紹介されていました。

そのプロジェクトでは、「椅子」を集め「赤く」

塗装し、駅や歩道など、時折歩いていて疲れた時に、

あったら良いと思える場所に設置していくという

内容でした。

 

そのプロジェクトの本来の趣旨は、「赤い椅子」

という「色の連想」に纏わる、「派手」、「危険」、

「情熱的」というイメージとはまったく異なり、

どちらかというと、「色の象徴性」に関る、信号の

「止まれ」、トイレの利用場所を判断する際の、

「女性=赤」に通じる思いでした。

 

本来、人が集中したり、気持ちを落ち着かせる

空間には、青色を使った方が良いとされて

いますが、この椅子のプロジェクトでは、

健常者・非健常者、年齢、性別に関係なく、

疲れた時、出先で少し休憩したい時、

そんな時に気軽に座れ、また、隣り合った

方々が気軽に会話が出来るツールとなる

ようにと発足された内容でした。また、

「赤い椅子」には、寄付いただいた方々の

椅子へのエピソードも記載されるほど、

あたたかな思いが込められていました。

 

「ココにあたたかな思いが詰まった椅子があるよ!」=赤の「止まれ」

「ココに話したい思いを伝える椅子があるよ!」  =赤の「女性=会話」

 

そんな、「色の象徴性」を私は、強く感じました。

 

ですが、このプロジェクトで苦労されたエピソード話では、

発足当初は「色の連想」が強くなり、私が感じたような

「色の象徴性」は、椅子の設置のご協力をいただいくまで、

薄かったようです。そのお話からも、やはり、先入観や

思い込みは、大切な思いによる行動をも阻害するのだと、

私は感じた次第です。

 

そう感じた一番の理由は、このプロジェクトの当初の問題点でした。

椅子の設置は、法的には何ら問題がかった中、設置許可が下りるまで

時間がかかったという点です。

 

これだけの強い思いで、人と人との繋がりや、思い逢う心を

大切にし、発足されたプロジェクトなのに、また、法的には

問題がない中、3ヶ月間もの間、設置の許可が下りなかった

ご苦労話から、やはり、人が一番最初に取り込む「視覚」情報は、

これまでの経験値をカテゴリー化する傾向が強い=先入観となる

可能性が高いように思えます。そのため、人と、人との大切な

繫がりの中で、心からの思いを見極める能力を疎外する感覚でも

あるのだと、そう、私は思えました。

 

なんだか、今回のプロジェクトのエピソードは、大切な思いを

伝えるため、強い意志で選ばれた赤というColorが、私達が普段、

視覚で感じる情報=「色の連想」での意味が強く出てしまったように

思います。その為、赤という「色の連想」から、「派手」な印象と

共に、許可を下される方々には、市民の方の意見も判らないまま、

プロジェクトへの思いだけが強く感じられた=「情熱的な赤」だった

ように、私は「連想」しました。

 

また、「情熱的な赤」は、食後の後の行動を起してもらいやすい

ように「赤の連想」を活用している、飲食店(回転率を上げるため)と

同じ印象が残り、落ち着かない思いに囚われたのかもしれません。

 

また、別の例で「色の連想」をお伝えすると、黒のイメージは暗い、

重いといった様に、「色の連想」ではあまり良い印象がありませんが、

ファッションの世界では、黒がトレンドカラーとなってくる頃は、

景気が上向きになる傾向でもあると、言われています。

 

黒は高貴なイメージとしても良く使われるコトから、高級感を意識した

トレンド背景には、これまでの停滞した景気と、その経済背景が齎した

多くの争い事を払拭したい、デザイナーの高貴な思いの象徴となり、

表現されているのかもしれませんね。

 

また、漢方の五行陰陽説では、陰陽の象徴となる全ての

人、モノ、コトには表と裏があり、互いに対立・依存し

合っているという考え方もあります。

 

太陽と月のように、太陽が1日中照らし続けていては、気温は

上がったままで、自然界も人も、休まる時がありません。

 

うっすらと照らす月明かりがあってこそ、太陽の力が活かされ、

月もまた、太陽の休息があってこそ、月本来の高貴であたたかな

休息をもたらす光を放つコトが出来るように、私は思います。

 

そうした色の心理から紐解いてみた、今回の「赤い椅子」の設置

エピソードでは、人・モノ・ゴトを先入観で捉えてはいけないない。

ただ、そうした先入観で感じ逢う対立説があったからそ、設置まで

多くのご苦労にもめげずに続けてこられた大切な思いに、多くの方々が

ご共感下さったように思います。

 

その思い逢いがあったからこそ、このプロジェクトの思いや強さに

共感された御方が、取上げていただくだけのプロジェクトとなり、

五行陰陽説、色彩心理で捉えた、対立と依存の象徴=色の象徴性が

影響したエピソードとなった。そのように私には思えた次第です。

 

また、今回のお話で一番感じたコトは、色んな意味での「障害」

という言葉は、健常者・非健常者、年齢、性別には関係なく、

個々の思い込みという考え方が創り出す「心の壁」のコトを

表しているように私は感じ、このお話を伝えさせて頂いた次第です。

 

大切な方々との接点を阻害する思い込みは、「心の障害」を齎し、

ひいては、本来、互いが依存し合って生きているコトを忘れる

心の壁=「障害」を創り出しているのかもしれないですね。

 

そんな心の壁=「障害」についての自身の思いは、

皆さまとご一緒に創り上げたいモノ創りを通じて、

伝えていけたら幸いです。